メギドの丘 2013 8 17

 エジプトでは、選挙によって選ばれたモルシ政権が、
軍によるクーデタによって崩壊し、
モルシ政権を支えたムスリム同胞団が、
暫定政府によって弾圧され、
死者は500人以上とも言われています。
 これに対して、アメリカは、
シリア内戦と同様に、静観しています。
 今のアメリカ政府は、「事なかれ主義」で、
「厄介ごとに巻き込まれたくない」という気持ちが強いでしょう。
 おそらく、アメリカの議会も世論も、
中東の混乱に巻き込まれたくないという思いでしょう。
 アメリカは、シェール革命によって、
石油大国や天然ガス大国になるかもしれまん。
つまり、アメリカにとって、中東は不要となるのです。
 さらに、欧米諸国は、
イスラム組織であるムスリム同胞団を救済することは難しいかもしれません。
キリスト教国である欧米諸国がイスラム組織を助ける気にはならないでしょう。
 中東においては、もうひとつ気になることがあります。
それは、イスラエルの存在でしょう。
 中東が安定するならば、つまりイスラエルの脅威にならなければ、
「軍事政権でも独裁政権でもよい」という国際的な風潮になるかもしれません。
 しかし、それは、「束の間の平和」でしょう。
イランが核兵器保有国になれば、
他の中東諸国も、次々と核兵器保有国を目指すでしょう。
 「エルサレムが敵に囲まれる時、最後の時は始まる」と聞いたことがあります。
中東は、最終的な戦争のために、役者は集められ、舞台は整えられるでしょう。
 マタイによる福音書には、こうあります。
「その苦難の日々の後、たちまち、 太陽は暗くなり、
月は光を放たず、 星は空から落ち、 天体は揺り動かされる。
 そのとき、人の子の徴が天に現れる。
そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、
人の子が大いなる力と栄光を帯びて、
天の雲に乗って来るのを見る」

21世紀 2004 10 9
 21世紀初頭の歴史は、
アメリカが、中東の戦いで、深手を負い、
これが致命傷となって、国際舞台から消えていくでしょう。
 同じ時期に、ロシアと中国に、強力な政治指導者が立ち、
覇権を争うことなるでしょう。
この争いは、戦争へと発展するかもしれません。
それは、中国において発生する「石油不足と食糧危機」が、その原因となります。
 中東の戦いは、湾岸戦争とイラク戦争、
そして「最終的な戦争」を含めて、第三次世界大戦と呼ばれることになるでしょう。
ロシアと中国の戦争は、第四次世界大戦となるでしょう。
 アメリカの未来は、イギリスです。
「栄光のイギリス」を知る人は少なくなりましたが、
今度は、「栄光のアメリカ」と呼ばれることになるでしょう。
 やがて、21世紀後半には、
文明の中心は、東南アジア、そして、オセアニアと移っていくでしょう。

アメリカの厭戦気分 2013 3 17
 アメリカ軍の士気は高いが、
アメリカ社会の士気は低いと言えるでしょう。
 8年も続いたイラク戦争、
アフガニスタン戦争に至っては、
10年以上経った今でも続いています。
 この二つの戦争が、
アメリカ社会に深刻な影響を与えています。
つまり、厭戦気分が広がっているのです。
 戦争による死者は、
公式発表よりも、かなり多いと言えます。
統計は、定義の仕方によって、数字が大きく変わります。
 知人や友人、親戚、
あるいは近所で、戦死者の話を聞けば、
誰だって、厭戦気分になるでしょう。
 イラク戦争では、州兵まで動員されたのです。
陸軍兵士ならば、最前線の戦場も覚悟していたでしょうが、
州兵は、まさかイラクという戦場に派遣されるとは思っていなかったでしょう。
 ウィキペディアによれば、
州兵の不在が、結果として、
アメリカ国内での災害の発生・拡大に深く影響を与えることも、
2005年のハリケーン・カトリーナによって明らかとなったとあります。
 二つの戦争が、アメリカ社会に与えた傷は大きく、
いまだに、その傷は癒えないと言えるでしょう。
 最近、日本では、日米同盟の強化ということが聞かれますが、
これは、アメリカの軍事力を当てにしているということでしょう。
 しかし、アメリカ社会は深く傷ついているのです。
それでも、日本は、アメリカを頼りにするのですか。
 自分の国は自分で守るのが、世界の常識です。
ましてや、日本は、世界第3位の経済大国です。
その上、世界最大の債権大国です。
このような超大国が、安全保障をアメリカに依存するのは、異常です。
日本の常識は、世界の非常識と言えるでしょう。





























































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